ATLAS

 昨日に引き続き、本家より転載。

 PSY・Sが活発に活動していた頃は、音楽雑誌を頻繁に立ち読みして新しいアルバムの情報を仕入れていたんだけど、このATLASというアルバムに関しては事前の評はあまり好意的ではなかったような覚えがある。今にして思えば、かなり好評だったNon-Fictionの次のアルバムということで、次も同じ路線を期待されていたのかもしれない。ちょうどバンドブームの頃だったしね。

 だから、手に入れてから実際にプレイヤーにかけるまでちょっとだけ不安だったのだけど、最初の”Wondering up and down”のイントロが流れてきたところでそんなものふっとんじゃったよ。このブログで最初にレビューを書いたのもこの曲だったね。
 派手なNon-Fictionに比べると地味なイメージがあるかもしれないけれど、じっくり聴けば聴くほど良さがわかる、スルメみたいなアルバムだ。前にも書いたけれど、このアルバムは買った当日に繰り返し聴いていたら、いつの間にか朝になっていたんだ。

 このアルバムの”(北緯35°の)heroism”では、作詞に森雪之丞さんが参加している。このときは一曲だけだったけれど、ストーリー性の強い彼の詞は後期PSY・Sの世界にはかかせないものになってゆく。

収録曲