HOLIDAY

 SIGNALに続く7作目のオリジナルアルバム。彼らのアルバムは一作ごとにがらっと雰囲気が変わるのだけど、ライブ感覚があったSIGNALとは正反対のこのアルバムには最初少し戸惑った。とても”作り込まれた”感じがあるのだ。森雪之丞松尾由紀夫の二人だけですべての曲の作詞をしていることからも、そんな印象を受けるのかもしれないけれど。森雪之丞色が一番強いアルバムかもしれないね。

 それが関係しているのかどうかはわからないけれど、このアルバムにはそれまではあまり感じられなかったフィジカルな印象を持った。「In The Nude」とか「最後の楽園」なんかは特に。現実離れした歌詞なのは相変わらずなんだけど、割と肉体的な生々しさを感じたんだ。

 エンディング曲がオープニングに繋がるという、アルバム全体がループした構成になっているのだが、このオープニング/エンディングに使われている曲(というかフレーズと言った方がいいんだろうか?)がかなり好みである。名前はないんだろうか?

 多分このアルバム以降が”後期PSY・S”になるのかな。この辺で離れちゃった人も結構いるんだよね。それはやっぱりもったいないと思うのだけど……。

 収録曲